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 歴史ミュージアム1(3/3)

念願の南北線、開業!

一番列車出発式
赤羽岩淵駅での一番列車出発式
1991年11月29日午前4時50分

 1991年11月29日、東京都北区赤羽では、フェーン現象の発生で高くなった気温のなか、朝早くから人々が新しい地下鉄の駅に集まっていた。
 北区には都営三田線の一部が区内をかすめてはいるが、本格的な地下鉄の開業は、区民にとって、都電廃止以来20年越しの悲願であった。
 この時開業したのは、目黒−赤羽岩淵間21.4kmのうち、駒込−赤羽岩淵間の6.3km。このうち駒込駅を除く全駅が北区内にあり、線路のほとんどの区間は本郷通りと北本通りの地下に敷設された。
 車両は新形式の9000系4両編成で、営団としては初めて本格採用となったVVVFインバータ制御車両、自動運転装置(ATO)、ホームドア、ワンマン運転など、新機軸をふんだんに盛り込んだ路線である。
 また、この区間では試験的な意味も兼ね、「ストアードフェアシステム」を採用。自動改札から自動改札へ、「NSメトロカード」一枚で乗り降りできるサービスも導入した。
 赤羽岩淵からの一番列車は第7編成(9007F)が使用され、定刻の5時00分に赤羽岩淵を出発、終点の駒込には5時12分の定刻に到着した。

路線案内図(階段部)
路線案内図(階段部)
赤羽岩淵駅
路線案内図(ホーム)
路線案内図(ホーム) 赤羽岩淵駅
駒込の先は「建設中」の表記があった。

斬新な試みと下町に根付く地下鉄へ。

メディアウォール
メディアウォール 西ヶ原駅
この駅のステーションカラーは橙色。
発車時刻・接近表示器
発車時刻・接近表示器 王子神谷駅
当初、列車接近表示は赤地に矢印だった。

 各駅には「ステーションカラー」が設定され、赤羽岩淵から順に、緑・青・紫・赤・橙・黄 の6色が充てられた。(のちに延伸した際にもこの6色が使いまわされたが、偶然か計画通りだったのか、 白金台までちょうど3回ずつできれいに割り切れることとなった。)「ステーションカラー」 は各駅のホームドアやエスカレーターの手摺に使用されて誤乗防止にも役立てられたほか、 各駅ごとに駅周辺の名跡やイメージを壁面にデザインする「メディアウォール」にも採用され、 これらの「色」による各駅のイメージ定着が図られた。

 また、南北線では、営団線では初めて、LEDによる発車時刻案内と列車接近表示器を採用した。 これは2段表示が可能なもので、発車時刻と行先、次列車の現在位置が表示できるもので、 ホーム番線と方面表示を兼ねており、さらには現在時刻も表示する一体型のものである。 列車接近案内機能は、次列車が2駅手前にいる時点から表示ができ、 駅間を移動中は矢印が移動するしくみであったが、 これはのちに、四ツ谷延伸を前に電車の絵が移動するようにプログラムが変更された。
 この、南北線で初採用になった表示器は、のちに表示部分の大型化など若干の改良が加えられ、 南北線の延伸区間でも採用されたほか、日比谷線、東西線などへも導入されている。

 このほか、赤羽岩淵・志茂・王子・駒込の各駅には「ふれあいコーナー」が設置され、 イスとテーブル、自動給茶機が置かれており、お茶は無料で飲めるサービスを実施していた。 しかし、給茶機は四ツ谷延伸時までに使用停止され、のちに座席も撤去されてしまい、 「ふれあいコーナー」の看板とそのスペースだけが無残な姿をさらしているのはいただけない。


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