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 歴史ミュージアム2(2/2)

 溜池山王までの延長開業からおよそ2年が経過し、いよいよ目黒−溜池山王間の開業が迫ってきた。同時に、東急電鉄の都心線(目蒲線目黒〜東横線武蔵小杉)との直通運転が開始されるため、南北線でもそれに向けての最終準備が進められることとなった。

 新線区間の試運転は2000年4月24日から始まり、26日には初めて東急線への乗り入れ試運転が開始された。その後週末を除くほぼ2日に1度ずつ、東急線での夜間試運転が続けられることとなった。

9000系に4次車が登場、車両準備整う

 南北線に日本車輌製の4次車(5編成30両)が投入され、6月22日までに、すべて営業運転に就いた。これら4次車には、搬入時から運転席上部の遮光フィルムが貼付され、ホーム監視用モニターも設置された。これにより、9000系の投入はひとまず終了し、王子検車区所属編成は6両編成21本、計126両となったが、南北線内には車両を留置できる場所が少ないため、全線開業までの間、有楽町線の和光検車区や、千代田線の綾瀬検車区などに分散して留置をしていた。

 4次車における、従来車からの変更点は、車体側面へのLED式行先方向幕の設置(従来車は準備工事のみ)、カーテンの取付け(同)、座席そで仕切の形状の変更、座席の支持方法を片持ち式に変更(新05系と類似のもの)、床の意匠を従来よりもやや濃い青色のものに変更、車体側面の営団(S)マーク取付け位置を乗務員室扉付近に移設、運転支援装置(TIS)のプログラムを変更、案内設定操作を運転支援装置に組み込みなどが挙げられる。

 なお、TISの行先設定画面には「麻布」「清正公前」(正式決定後の駅名はそれぞれ「麻布十番」「白金高輪」)も入っているほか、「鳩ヶ谷」「浦和美園」といった埼玉高速鉄道の駅、「奥沢」「武蔵小杉」「日吉」の東急各駅も用意された。列車種別は「急行」も用意されており、将来の優等列車設定に備えている。なお、これらの車両では当初、「急行」や「武蔵小杉」等の種別・行先は、実際には表示できないようになっていたようだ。

直通運転に向け、従来車も改造される

ホーム監視モニター
17Fに設置されたホーム監視モニター

 南北線には9000系6両編成が21本(2000年6月現在)在籍しているが、このうち4次車にあたる16F以降の編成を除き、直通運転用の機器やアコモは準備工事のみとなっているため、01〜15Fについても、直通運転に備えた改造工事が行なわれた。

 改造の内容は、いずれも準備工事となっていた側面方向幕(LED)の設置、運転支援装置(モニター)への車内放送設定器の移設が行なわれたほか、カーテンの取り付けも実施されている。特に1次車(01〜08F)については、先頭部の方向幕が電動幕式からLEDに取り替えられたほか、カーテンの取り付けにあわせて車内側窓サッシのアルミ化が行われるなど、工事はやや大掛かりなものとなっているが、車端部のクロスシートは存置されている。また、車内デザインが他と異なる01Fの4両(9101,9201,9301,9801)は、改造後も手摺の茶色塗装、クロスシート部の革製手摺、アクリル製荷棚は存置されているが、モケットは量産車のものに張り替えられた。

 なお、案内設定のデータなどは改造時の変更とはなっておらず、後期に改造された一部の編成(03F,04F,05Fなど)を除き、出場時点ではまだ行先設定が仮称のままとなっていた模様。

 こののち、運転室内にホーム監視用モニターの設置が進められ、これに伴って正面ガラス上部に遮光フィルムが貼付されている。

日中も目黒線へ乗り入れ、試運転佳境へ

回送
頻繁に運転される「回送」
南北線溜池山王駅 '00.7.7
赤羽岩淵
南北線に乗り入れた東急車
南北線赤羽岩淵駅 '00.8.18


 7月7日から、南北線の延伸区間でも、日中の試運転が実施された。溜池山王駅で確認したところによると、南北線A線(3番線:赤羽岩淵方面)での折り返し回送列車が7.5分おきに運転されていた。状況から考えて、白金高輪−溜池山王間の折り返し試運転列車であると推測される。

 その後、この7月から実施されていた日中の試運転は、8月6日の東急目黒線開業に伴い、白金高輪を通り越して目黒駅へ、また一部は武蔵小杉駅へ乗り入れ試運転を行なった。また東急3000系も、目黒から地下鉄線内(目黒〜麻布十番間) を営団担当で試運転を実施しており、試運転もいよいよ佳境に入ってきた。

 また、開始日は把握していないが、8月6日以降、赤羽岩淵までの営業運転時間帯の乗り入れ試運転も実施されている。上右の写真は、赤羽岩淵駅まで足を伸ばしてきた3000系3011F。

※目黒駅で撮影された9000系の画像等は目黒線のページ参照。

南北線各駅へもホーム画像伝送機を取り付け

モニター
使用開始されたモニター(東急3000系)
志茂駅 '00.9.22

 8月31日に確認したところ、南北線内でも、ホーム画像伝送機の取り付けが開始されていた。この時点では一部の台座取り付けなどが行なわれていた模様。

 その後、9月22日の時点で、一部の駅で使用開始されているのを確認した。24日頃には、すべての駅でモニターの使用が開始されたようだ。

案内掲示物の取替え、弱冷房車の連結など準備大詰め

新路線図
新しい路線図埼玉高速線にも対応。
溜池山王駅 '00.9.18

 9月に入り、ホームドア上部の路線案内板やホーム上路線図等も、延伸区間対応のものに取替えが順次進められた。
 また、電車接近時に、これまではメロディーが流れていたが、これが24日頃から廃止された。一部の駅では、「まもなく」の一文が加えられている。長らく親しまれた接近音がなくなってしまったのは、少々さびしくも感じられる。

 このほか、車両側の動きとして、南北線の車両にも、4号車に弱冷房車が設定された。また、18日頃から22日に向けて、車内案内装置のデータ交換も行なわれた。

営団、新運賃表に衣替え

新運賃表
営団の新しい運賃表
赤羽岩淵駅

 営団地下鉄では、9月26日にあわせて、各駅の運賃表を一新することになった。従来のものは黒地であったが、新しいものは白地となっており、イメージを一新。都営地下鉄が12号線(大江戸線)から採用したものに似ている。

本日最終日!「溜池山王行き」は変わった運番も!

3000系
K運番の9000系溜池山王行き、
右はS運番の3000系赤羽岩淵行き。
王子神谷駅 '00.9.25

 「溜池山王行き」も9月25日をもって姿を消すことになったが、25日は白金高輪駅での開業記念式典挙行のため、運用が変化した。東急3000系の「S」運番による「溜池山王行き」や、逆に営団9000系の「K」運番など、なかなか見ることのできない列車も走った。


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