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 王子検車区

南北線9000系 東京メトロ南北線
王子検車区

 南北線の赤羽岩淵行き電車に乗って、王子神谷を発車すると、 すぐ右に線路が分岐していくのが見える。そのトンネルの先にあるのが、 南北線を受け持つ王子検車区だ。その地上部は「神谷堀公園」という公園になっており、 外からはその存在を知る由もないが、地下にはさまざまな施設があり、 安全運転を支えるべく、日夜人々が働いている。今回、その王子検車区のご厚意で、 地下の車両基地を見学させていただいた。

取材日:2000年6月5日


王子検車区の中を見てみよう

本線との分岐点  この写真の場所は、南北線の本線と検車区との分岐点で、 王子神谷駅の北側すぐのところ。写真の奥が王子神谷駅で、右側を通るのが本線である。 駅からすぐのところで分岐するためか、王子神谷駅は、南北線では白金台とここだけの、 対向式ホームの構造となっている。

保線用車両  本線から分岐してすぐの所で見ることができるのは、この保線用車両。 夜間の作業などで使用されるため、ふだんはここで動かずにじっとしているが、 この車両、見かけによらず結構スピードが出るらしい。もちろん電気で走るわけではなく、 軽油で動くディーゼルカーのようだ。

非常ドア  9000系をはじめ、地下鉄の車両の先頭部には、緊急脱出用のドアが設置されている。 この写真はそのドアを開いた状態で、 実際の脱出時には乗務員室内に収納されているハシゴがかけられ、 安全に脱出ができる仕組みになっている。

搬入口  かつて南北線が赤羽岩淵−駒込間の部分開通だった頃、 深夜に陸送された車両は、この搬入口からクレーンで吊り下ろされていた。 現在も大きな資材の搬入等はここを使うほか、写真奥に見えるスペースでは、 銀座線など営団地下鉄の全ての車両のクーラーを検査・修理しているために、 それらはこのクレーンで出し入れをしているという。
 なお、このフロアは地下二階だが、車庫はさらにこの下、地下三階なので、 車両を搬入する時は、一旦この地下二階へ下ろした後、 別のクレーンで地下三階の車庫に下ろすそうだ。

 王子検車区は地下にあり、非常に敷地面積も限られている。 通常の留置本数はわずか5本しかなく、 市ヶ谷にある留置線を併せても10本の収容能力しか持っていない。 南北線には21編成が在籍するため、収容できない編成は「駅留置」という形で、 赤羽岩淵・駒込・市ヶ谷・溜池山王などで一夜を過ごすことになるが、 現状ではそれでも全ての編成を線内に留めることはできないので、 線路のつながっている有楽町線や千代田線の車庫を間借りして運用しているそうだ。
 このため、現在行なわれている夜間試運転の際には、「駅留置」の車両を移動しなくてはならず、 かなり大掛かりになってしまうという。また、将来は、 埼玉高速鉄道が建設している浦和美園車両基地での検査委託なども考えられているらしい。

Thanks to TRTA Oji Depot.
Reported by ARC Network.
Jun 6, 2000.


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