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不動前〜洗足間 地下切り替えドキュメント

 '06年7月1日終電後から翌2日始発前にかけて、かねてより建設が進められていた、不動前〜洗足間(2.4km)の地下線への切り替え工事が行われた。当日はあいにく小雨のパラつく天候であったが、大きなトラブルもなく、翌朝の始発電車までには必要な工事が完了。同時に地下駅となった武蔵小山、西小山の両駅とともに、目黒線の歴史に新しい1ページを残した。
 ここでは、その切り替え工事が行われた当夜から、工事終了の朝にかけての現地の様子を、ドキュメント形式でお届けする。

西小山駅

西小山019

0:19
 地上の西小山駅に到着した東急3000系(01K)。上り線の運行はこの電車を含め残り2本のみ。閑静な住宅街に囲まれたこの駅は、東急関係者によるVTR撮影が行われていたほかは、ことのほか静かな時間が流れていた。

武蔵小山駅

武蔵小山020

0:20
 武蔵小山の駅前の踏切には、大勢のギャラリーが結集、携帯電話のカメラなどを電車に向けて、記念写真を撮る姿があちらこちらに見られた。


武蔵小山023

0:23
 終電が近づくと、駅には最終電車への記念乗車を求めて、近隣の人々が集まってきた。上り最終は目黒で折り返し、下り奥沢行き最終となるため、地元の人たちが往復乗車を楽しんだようだ。

不動前駅

不動前036

0:36
 上り最終電車の後、試運転電車(3006F)が不動前に到着。この編成は翌朝目黒で折り返し、地下化後の下り線を試運転する。行先表示部の「試運転」は白色LEDのようにも見えるが、実は印刷されたものである。

不動前040

0:40
 下り最終電車(3004F・01K奥沢行き)が到着。地上線を走った列車はこれが最後となった。ホーム脇では、工事関係者らも記念写真を撮っていた。

洗足架道橋

洗足架057

0:57
 下り最終電車が通過すると間もなく、線路の切替工事がスタート。洗足架道橋の箇所では、仮設の軌道桁(軌道仮受桁)をバーナーで切断した後、クレーンで吊り上げてこれを撤去し、下部の地下線に架線を吊架する作業が主となる模様。これより駅側では、仮設の軌道桁を直上に吊り上げるSTRUM工法(市街地における鉄道線路直下地下切替工法)ならではの作業も並行して行われる。
 現在、地上線の架線を外す作業が始まったところ。

洗足架109

1:09
 作業員が縦一列に並んでレールのような長いものを運び出している。上部では架線の取り外し作業が続いている。

洗足架211

2:11
 いよいよ大型クレーンが始動。バーナーで切断された架道橋部分の軌道仮受桁を吊り上げる。

洗足架220

2:20
 吊り上げられた軌道仮受桁は、工事用に確保された現場横の公道へ下ろされた。この後さらにバーナーで切断したのち、横付けされていたトレーラーに載せて現場から移動されて行った。

洗足架429

4:29
 午前4時を過ぎ、工事はほぼ完了。地上線の架線も、軌道仮受桁も、一夜にして姿を消した。工事用の大型クレーンも移動し、わずか3時間ほどのうちに景色が一変。地下線用の架線も既に吊架されている。

洗足駅

洗足451

4:51
 工事が終わり、いよいよ試運転列車が通る。上下線とも始発電車の前に1本ずつの試運転を実施。駅の時刻表には「回送」の文字が表示された。上りの試運転には3011F、下りは前夜に目黒に送り込まれていた3006Fが充当された。

洗足456

4:56
 下りホームに3006F試運転電車が入線。地下線の下りを走ってきた初めての車両だ。白色LEDのようにも見える試運転表示は、LEDではなく印刷されたものを貼り付けている。

洗足503

5:03
 上りホームに初電(3010F・01K西高島平行き)が到着。地下線の上りを走る最初の営業列車だ。この列車は案内装置が目黒線の地下化に対応済みの編成で、武蔵小山到着時も自動でドア開方向が案内された。

不動前駅

不動前520

5:20
 切り替えが完了した不動前駅の下り方。昨日まではジェットコースターさながらの上り急勾配が見えていたものが、一夜にして真っ暗なトンネルへと吸い込まれて行く線形に豹変した。現場では、作業員らにより、列車が通過するたびに各種測定が繰り返されていた。

武蔵小山駅

武蔵小山1
新しい駅入口
仮設のものが従来の駅の北側に設けられた
武蔵小山2
きっぷうりば
きっぷうりば、改札口も仮設
武蔵小山3
3番線に到着する上り電車
急行運転開始までは内側2線のみを使用
武蔵小山4
未完成の1番線
1・4番線はホームドアも未設置
武蔵小山5
目黒方の分岐器
内側が本線 奥の方には片渡りも設置
武蔵小山6
種別表示器
急行運転に備え種別表示も行われる


西小山駅

西小山1
既存の改札口を使用
きっぷうりば、改札口は既存のまま
西小山2
新しい通路と発車案内
改札口の中は新しい通路に切り替わった
西小山3
2番線に到着する下り電車
下りの6本目には早速5080系が運用された
西小山4
ホーム上の待合室
森田一義氏も作業を手伝ったステッカー


洗足駅

洗足620

6:20
 洗足駅に下り電車が到着。不動前駅同様、こちらもトンネルが口を開けている景色に変わった。電車の上に見えるのが、昨日まで電車を支えていた軌道仮受桁。STRUM工法によって直上に吊り上げられ、これから撤去される。

西小山〜洗足間

西〜洗620

6:30
 廃止された踏切には、軌道敷内に立ち入ることができないよう、フェンスが設置された。洗足方から西小山駅の地上ホームを見ると、廃止された踏切の数々が「廃線跡」ならではの雰囲気をかもし出している。

西〜洗620

6:33
 もう電車の来ない踏切。走行音や警報音が消え、街が静寂に包まれる。騒音の解消は住民にとっての悲願だが、慣れないためか逆に不自然ささえ感じられた。

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